2019年度 理事長所信

理事長所信

一般社団法人 寝屋川青年会議所
第44代理事長 江木 京三

はじめに…

1976年、諸先輩の英知と勇気と情熱により、ねや川JCは、全国で602番目の青年会議所として産声をあげました。創立以来、 明るい豊かな社会の実現をめざし、44年という長い年月の中で諸先輩一人ひとりが運動を積み重ねて来られて今日に至ります。
しかしながら我々の取り巻く環境は、ここ数年、急速に変化しております。先の見えない現代において我々は今何をすべきなのか、もう一度原点に立ち返り、青年の使命感のもと明るい豊かな社会をめざし活動をしていかなければなりません。いつの世も時代を動かすのは、青年の純粋な熱意であり情熱であり勇気です。
先人より高い志を受け継ぎ、変革の能動者としてこの地域の未来や魅力を語り、明るい豊かな社会実現をめざして真剣に議論をし、机上の空論ではなく理想を実現するために、メンバーそれぞれが自ら積極的に行動する自覚を持つ必要があります。そして、古きよきものは継承しつつ現実を真摯に受け止め進化をしていかなければなりません。
我々が常に新しい歩を進めるためにも、これまでの、諸先輩からの運動を吸収し、受け継ぐべきものは、伝統として受け継ぎ、変えるべきものは、革新を行い、ねや川JCがこれから進むべき、よりよい道を切り拓いていきます。

拡大スローガン、アタック25

40歳で卒業を迎える青年会議所にとって、会員拡大無くして存続はあり得ません。
しかしながら、会員拡大とは、組織を単に維持するために行う活動ではありません。将来まちづくりに貢献する人財を増やす活動であり、公益に資するJC運動そのものと言えます。常に同志を増やしお互いに磨き合うことで、新たな発想や可能性が生まれ、さらなるまちづくり・ひとづくりへとつながるのです。
ねや川JCでは、2015年度より拡大スローガン、アタック25を掲げ、毎年25名を大きく超える拡大に成功してまいりました。究極のまちづくりは会員拡大である、その言葉を胸に我々は、明るい豊かな寝屋川の創造という共通の目的に向かって議論し合い、メンバー同士が切磋琢磨することで、互いに資質を高め合えること。その過程の中で義理と人情が生まれかけがえのない友情が芽生えること。そして、自らを鍛えることでさらなる成長の機会を与えられることなど様々なメリットが存在します。
このメリットを自分の言葉で伝えていくことができれば、必ず会員拡大を成功に導き、組織をより強固なものに進化させることにつながります。

育~次代への第一歩~

ねや川JCには、5年間の長期運動方針があります。40周年の際掲げましたスローガン、育~次代への第一歩~であり、地域・人材・子供達を育み、次代へ引き継いでいくというものであり、本年度その結果が問われる年となります。
5年に渡り市民の先頭に立ち、地域社会の発展・成長のために、事業を実施・展開してまいりました。年々引き継いでまいりましたこの運動の集大成といたしまして、育む運動の成果を例会・事業に乗せ発信し続けます。

メンバーにとっての例会とは

毎月行われる例会はなぜ開催するのか。昨今その当たり前の疑問を持たずに開催されている例会を多く見かけるようになったと感じております。
JC運動の展開には、メンバーの帰属意識・連帯感と責任感・使命感が必要不可欠です。それを支えているのが、まさにJCの行動規範、流儀・作法であり、諸先輩からの受け継ぐべき伝統です。例会の運営を円滑に、かつ厳粛に行うにあたり、議案書を元にこれまでねや川JCにて行われてきた例会の目的・手法等を徹底的に洗い直します。
例会は月に1度必ず行われ、多くの会員が集い、LOMの方向性を共有する重要な場です。例会における意識の共有がLOMの結束力強化につながることは間違いありません。
強い組織となったねや川JCの各種事業が、市民を巻き込みながら行われたとき、ビジョンは必ず実現することを信じ、活動してまいります。

継続事業の変革と時代を捉えた新規事業の創出

44年に渡り単年度制、40歳卒業という制度の中、偉大なる諸先輩が多くの困難を乗り越えながら築きあげられたよき伝統を、今年度は我々の手で新たな一年として積み上げ、継承していきます。それは先人の方々へ最大の敬意を払いながら、今の時代に則した変化を加えての活動となります。
継続事業を行うにあたり、温故知新の名の通り、その活動の原点を知るべく、諸先輩の想いと共に、さらなる磨きを加えた発信方法を探っていく事業展開を心掛けます。新規事業においても温故知新の名の通り、過去実施してきました事業の確認・考察することに尽力すること無しに本当の意味での新規事業創出とは言えません。
JCもある時代ではなく、JCだからこそという言葉の下、JCであったからこその経験、気付き、出逢いを築き、次の時代の人に伝えていく、今のねや川JCがあるのもこの思い、行動の紡ぎ合いあっての所以であり、それはこれからも大切にし、変わらぬJC三信条を併せもって活動していきます。

コンプライアンスの強化を図った厳格な組織運営

我々の活動を活発に展開していくためには、JCプロトコルを遵守しコンプライアンスの強化を図った厳格な運営をすることで組織のガバナンスを強化することから始めなければなりません。
地域発展に向けて活動を推し進める我々は、一致団結したメンバーと共に社会的信用を向上させ、これからの活動につなげていくことが必要です。すべてのメンバーに、組織が行う活動を把握し、メンバー各々が自身の役割を理解し、活動の意義を再認識し、組織一丸となって活動を展開してまいります。そして、総務とはルールを把握し伝え遵守させる立場であり組織の中枢を担うということである。すなわち、青年会議所の活動を発信する社会的な自覚と責任を同時に担う委員会であり、組織の内外に関わらず我々が活動をする上での根幹となるのです。
さらに我々の活動を広く発信し組織のブランディングを図るためには広報活動に力を入れていかなくてはなりません。なぜなら、どんなにいい活動を行なっても、地域にその声が届かなければ、我々の活動はないに等しく、地域住民の意識を変革するまでには至らないのです。地域を巻き込める時代に即した情報発信を行い、人々の共感を得ることで、地域活性化につなげてまいります。
また、時代に即した組織運営を遂行するために、定款を見直すことも視野に入れ、厳格な組織運営を心がけていきます。
我々の組織に誇りを持ち、今まで以上に地域から信頼される組織へと昇華するべく、責任感と使命感をもって活動してまいります。

大阪ブロック協議会との連携

ねや川JCは大阪ブロック協議会29LOMの中、4番目に大きな青年会議所です。それは拡大スローガン、アタック25を掲げ、毎年25名を大きく超える拡大に成功して来たからに他なりません。
青年会議所では出向というものがあり、日本JC、近畿地区協議会、大阪ブロック協議会に志を同じくする仲間が集い活動する場があります。
そして2020年度、ねや川JC創立初めての大阪ブロック大会を主管致します。その準備も踏まえて積極的に本年度も一人でも多くのメンバーに出向を促し、各協議会との連携を図ってまいります。出向することにより、ねや川JCの活動だけでは得られない経験である、様々な出会いや交流、出向先での活動で沢山の経験を積む機会を得ていただきます。そこで得た経験が出向した人の成長は勿論のこと、各協議会との連携の強化、さらにはねや川JCの組織力強化や活動の更なる発展に必ずつながります。

温故創新~歴史を手に新たな創造を~

今、守るべき歴史と今後、変革すべきことを見極め、ねや川JCの存在意義を明確にし、今、自分たちのJCは何をしなければならないのか。をしっかり議論することが、我々にとっての最大の役目です。
温故知新の由来は、論語の中の2番目の章である為政の中に書かれている11番目の孔子の言葉です。その言葉とは、子曰、温故而知新、可以為師矣です。これは、子曰く、故きを温ねて新しきを知れば、以って師と為る可し、意味は、古くからの伝えを大切にして新しい知識を得て行くことができれば、人を教える師となることができるでしょう。となります。その温故知新を一つ進め、新たな運動を創造するという意味を込め、スローガンを、温故創新~歴史を手に新たな創造を~にさせていただきました。
今まで諸先輩が築きあげて来られた運動を知り・聞き・調べ上げ、その上で時代の変化に合わせた運動をメンバー一丸となり創造して行くことの姿こそが、ねや川JCに地域から求められる運動です。
また、これまでの運動の中で関係性を培った行政や協働団体とも連携を図り、共通の目的を見出し、互いの長所を活かして事業を展開してまいります。その中でも、私たちが行ってきた運動を振り返り、検証する機会を創出し、まちの人々の夢と笑顔が溢れる未来へつながるかけ橋となるべく、運動を発信し続けていきます。

終わりに…

この地域は創始以来の諸先輩による若く熱い情熱で経済的にも発展し、現在の我々の豊かな生活をもたらしています。諸先輩への敬意と感謝の気持ちを忘れることなく、この地域のさらなる発展をめざすためにメンバー一同が一心となり、JC運動を拡大してまいります。
私は2019年度、明るい豊かな社会実現のために率先して行動し、メンバーの規範となるべく行動していきます。LOMメンバーも斜に構え、行動なくして語るのではなく、まず行動し、経験や結果から語っていくことで、さらなる地域からの信頼が勝ち取れる団体となるはずです。そして、メンバー一人ひとりが当事者意識を持ち、地域のリーダーとなるべく着実に行動することが、今我々に求められているのです。さらに志高い多くのメンバーと共に、しっかりとした足元を構築できるねや川JCを創っていきます。そんな我々の行動がやがて地域にしっかりと波及し、明るい豊かな社会実現につながっていくのです。そして、人生で重要な40歳までの貴重な時間をこの愛する地域を輝かせるため、志同じくするメンバーと共に積極的に議論をし、ぶつかり合い、尊重しあい、運動していくことが地域のため、そしてなにより自分の人生の中できっとかけがえのない時となるはずです。
温故創新の心を忘れず、すべての事業、運動に邁進し、明るい豊かな社会実現をめざします。